京セラの創業者である稲盛和夫さんの「成功への情熱 パッション」との本の出会いは、私が20代前半の頃でした。
自己啓発本を無我夢中で読んでた時で、私のこれまでの人生に影響を与えた本の一冊です。
今でも私のコンパスとでもいいましょうか、右か左か迷ったときに頼りとしています。
学生時代を経て、転職を繰り返してた時期は本気で何かに取り組んだり、情熱を傾けるものはなく、ただ毎日同じことの繰り返しでした。
この本に出会い、稲盛和夫さんを知り、そこから社会を見る視野が広がりました。
人生の目的というものに興味がわき、自分は本当はなにがやりたいのか?
そんなことも考えるようになり、目の前のものに一生懸命取り組む姿勢みたいなものが私の中できました。
何事も情熱が大切なんだと気づかされたのはこの頃です。
この本の中に、
物質には可燃性、不燃性、そして自然性という三つの基本的なタイプがあります。
可燃性のものは、火を近づけると燃え始め、不燃性のものは火中に投じても燃えず、自然性のものはひとりでに燃え出します。同じ分類が人間にも当てはまります。何か価値のあることをやり遂げるためには自然性の、自分から進んで事をなす人間でなければなりません。
なぜなら、熱意と情熱こそが物事を成就させるにはなくてはならぬ基本的要因だからです。不燃性の人は、才能があっても、ニヒルで感受性に乏しく、感情がありません。能力があっても、何も成し遂げられない人なのです。
可燃性のひとは、少なくともやる気のある人に囲まれてる時は、自分もやる気になるのです。火のそばにいる時だけは燃えるのです。事業を行ううえで本当に必要な人は、自然性の人、つまり、自らのエネルギーで燃え上がることのできる人です。そういう人は、自分も燃え、周りの人たちにも自分のエネルギーを与えることができるのです。
自らの情熱の炎で、他の人たちを包み込まなければなりません。
PHP文庫 成功への情熱ーPASSIONー引用
洋菓子修業時代は師匠をはじめ、周りの先輩の方々、後輩にとても恵まれ、情熱にあふれる方ばかりでした。
今でも昨日のことのように思い出すのですが、洋菓子店で働こうと思い立ち、気になっていた店に直接電話したのです。
「そちらで働かせていただきたいのですが・・・募集はしていますか?」
そしたら面接においでと。
面接の当日、店につくと心臓バクバクです。店からはあまーいかおりが外までしています、裏口に回ってみるとそこで見つけたのはなんと"大量の栄養ドリンクの空瓶”
かなりきつい仕事なのかと衝撃でした💦
面接をしてくださったのは洋菓子部門を立ち上げた張本人、専務でした。なんというか、当時、かなり迫力といいますか、威厳といいますか、思わず一歩後ろへ引いてしまいそうな感じがあったのを覚えています。
その面接は二時間にも及び、貴重なお話を聞かせていただきました。あれだけの情熱を持った方はそれまで出会ったことはなく、そこで初めて自分に火が付く感覚がありました。
その日以来、覚悟を決め、それまで吸っていたタバコもやめました。
そこで働いていた先輩方もやはり同様に情熱をもって働いている方が多く、切磋琢磨しながら日々を過ごしていました。かなりきつい修行時代でしたが、今考えるとあっという間の時間であり、それがなければ今の私はありません。
やはり情熱を持って働いている方との出会いは欠かせないのではないでしょうか。
今では、小さいながらも、自営業者であり、自らが燃える自然性でいなければなりません。そう自分にいいきかせながらやっています。
私にとってお菓子を作ることも、占いをすることも、根本的な部分では同じです。
人に喜んでいただけると素直にうれしく、なんか自分というものを認めてもらえた気がするのです、これが精神的満足なんでしょうか。
自分が得意とするもので社会に貢献できることが喜びです。そのために日々自己研鑽を続けた結果、パティシエと占い師になってしまいました。
一つのことを極めることが出来ないとも言えるマイナスな見方もありますが・・・💦自分には向いてないのだろうと諦めていて、それよりも新しいことに挑戦する方が楽しく、また興味をそそられます。なので十年後自分がどうなってるのか楽しみです。ただ一つ、何をやるにも真剣で情熱を傾けているのは間違いありません。皆様のお役に立てるようスキルを磨いておりますので、ご縁がある方はぜひランプの魔法へ・・・・(*^^*)