この本との出会いは、とあるビジネスホテルでした。
部屋に一冊だけ備えてある本、
気になり読んでみると、それは仏教に関することが書かれてあったのです。
こんなに分かりやすく書かれている本は今まで出会ったことがなかったので感銘を受けたことを思い出します。
すぐにネットで調べて購入しました。
四つの真理
この人間世界は苦しみに満ちている。
生も苦しみであり、老いも病も死もみな苦しみである。
怨(うらみ)みあるものと会わなければならないことも、愛するものと別れなければならないことも、また求めて得られないことも苦しみである。
まことに、執着を離れない人生はすべて苦しみである。
これを苦しみの真理「苦諦(くたい)」という。
この人生の苦しみが、どうして起こるかというと、それは人間の心につきまとう煩悩(ぼんのう)から起こることは疑いない。
その煩悩をつきつめていけば、生まれつきそなわっている激しい欲望に根差していることがわかる。
このような欲望は、生に対する激しい執着をもととしていて、見るもの聞くものを欲しがる欲望となる。また転じて、死さえを願うようにもなる。
これを苦しみの原因「集諦(じったい)」という。
この煩悩の根本を残りなく滅ぼし尽くし、すべての執着を離れれば人間の苦しみもなくなる。
これを苦しみを滅ぼす心理「滅諦(めったい)」という。
この苦しみを滅ぼし尽くした境地にはいるのは、八つの正しい道(八正道)を修めなければならない。
八つの正しい道というのは、正しい見解、正しい思い、正しい言葉、正しい行い、正しい生活、正しい努力、正しい記憶、正しい心の統一である。
これらの八つは欲望を滅ぼすための正しい道の真理「道諦(どうたい)」といわれる。
これらの真理を人はしっかり身につけなければならない。
というのは、この世は苦しみに満ちていて、この苦しみから逃れようとするものは誰でも煩悩を断ち切らなければならないからである。
煩悩と苦しみのなくなった境地は、さとりによってのみ到達し得る。
さとりはこの八つの正しい道によってのみ達し得られる。
人生の、極端に暗い部分ばかり見るのはあまり好きではありません。
普段どちらかと言えば、楽観的な考え方をすることの方が多いですが、つらい時は真理に頼るしかないような気がします。
執着をなくす。
言葉では簡単ですが、実際はとても難しいことですね。